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表題の「念ずれば花ひらく」は、四国愛媛の宗教歌人、坂村真民(さかむらしんみん)という高僧の愛語である。20年も前のことになるが、仕事で京都に出かけ、寸暇を割いて洛北の鷹ケ峰界隈に足を運んだ折に、常照寺という古寺の石碑の中に偶然見つけたのが、この八字十音の語との出会いだった。
「念ず」、「念ずる」の語は、一般に、「常に心にとめて思う」、「心中に耐え忍ぶ」等の意味で用いられるが、坂村氏の碑文の「念ず」は、もう少し深い意味でとらえないと、この語の奥義に届かないのではないかと思う。そこでこれを「ひとたび発心(ほっしん)したからには、目的達成に向けて精進(しょうじん)する」又は「初志貫徹のために、常に自らの意思でしたたかに励む」というくらいの意味を充ててみることにしている。
冒頭にあげた坂村氏は、自伝の中で以下のような事を述懐されている−−「自分は曾てインドのガンジス川の源流をたずねたが、その源(みなもと)が万年の氷が溶けて滴(しずく)となる、その一滴一滴に始まるのを目のあたりにして、人間の生きる姿を見る思いであった。」−−と。これこそが「大河のひとしずく」というもので、「念ずれば花ひらく」の「念ず」という語の真意を教え諭される思いである。
話は変わって私事になるが、この春より教育顧問という職を頂いて、本学院に勤務するという機会を得た。木ノ下と一本杉の両キャンパスで、朝な夕な子ども達の声を耳にし、元気いっぱいに学習活動にいそしむ姿を目のあたりにしている。教職員はこぞって子ども達思いで、意欲に満ちて指導に当たっている様子が、手にとるように伝わってくるのは実にたのもしい。
よく言われれることだが、「子どもは未来からやってきた留学生」である。彼ら彼女が、未来にたくましく生きていく力を身につけて、一人ひとりがやがて自力で「念じて花をひらかせる」ことが確実に実現することを期して、子供たちを支援していきたいという思いを強くしている。
教育顧問 鈴鴨清美
聖ウルスラ学院英智小・中学校、4・3・2制一貫教育を打ち出し、本校独自の新教育課程を作成して早3年目となります。教職員一同、授業実践を通して学びあい、毎月一度の各分野・教科ごとの研究は、実り多いものとなってきました。
特に今年度は、研究開発学校の指定を受けた言語技術科の研究に力を入れ、全教職員が一丸となって研究に取り組んでいます。
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