研究開発

研究開発

文部科学省認定 教育研究開発学校(教育課程特例校)

本校は、2004年に文部科学省より「みやぎ私立学校教育特区」における研究開発学校として、独自の教育課程を実施する小中一買校の認定を受けました。以来、17年間休まず、現代を生きる児童生徒に必要な資質能力を育むべく、研究開発を続けてきています。

各学年の発達段階を見据えた1~9年生までの縦の成長はもとより、教科横断的な広がりや深まりを大事にしながら実践される教育は、全教員の日々の自己研鑽、月に一度行われる校内研究会等による研究を礎とするものです。また、2019年まで15回、文部科学省、国立教育政策研究所、大学の教授、全国各地の教育関係者をお招きして継続開催してきた「英智公開研究会」では、本校の研究を全国に発信し、貴重なご意見をいただきながら研究内容を深化させてきました。2020年からの2年間は、コロナ禍において全国から参会者をお招きすることはできませんでしたが、これまで通り、新たな挑戦である研究主題「ESD活動で学校教育目標の実現を図る」(ESDは持続可能な開発のための教育)を掲げて研究を続け、校内で「英智研究会」を行いました。2週間かけて全教員による研究授業をしたうえで臨んだ研究会当日は、2つの学年の研究授業を全教員が参観した後、分析検討、グループ討議などが活発に繰り広げられました。チーム学校として同じ志を持ち、児童生徒の資質能力育成のための指導力向上が図られる有意義な研究会であったといえます。

今年度は2月に、これまでご指導を賜った全国の教育関係者の皆様とオンラインでつながる新しい形の「英智公開研究会」を実施することになっています。新たな研究主題は「探究力を育む~ESD活動を通して~」と定めました。先を予測できにくい社会に生きる子どもたちが、自分の身近なところにある課題を自ら見出し、主体的に課題解決していくために必要な探究力を育んでいけるよう、3年計画で「ことばのカの育成」「自己内省、評価の充実」「ICTの有効活用」に焦点を絞り、研究を深めていきます。

このように、ウルスラ英智はこれまでもこれからも、不易なる精神を大事に受け継ぎながら研究を続け、今を生きる子どもたちの真の成長を願って邁進し続ける学校なのです。

研究主任 渡部 久美子