8年生言語技術 フィルムスタディ「怪物はささやく」
2025.07.22
言語技術の授業では、本1冊を扱う「丸本分析」という学習を行います。
8年生ではシヴォーン・ダウド原案、パトリックネス著「怪物はささやく」を分析しました。
複雑な物語でしたが、生徒たちは一生懸命考え、グループで課題に取り組み、物語のテーマを読み解きました。
その後、「フィルムスタディ」として、同じ「怪物はささやく」の劇場版を全員で見て、さらに学習を深めました。生徒たちは、本の分析を踏まえ、「小説と映画の違い」を考察する課題を立てました。
こうすることで、各自の視点で映画を「分析」することができます。
特にこの作品は、原作者が映画の脚本も務めているので、表現媒体による違いの考察しがいのある物語です。生徒たちは机の上に原作を置き、時折それも開きながら、自分なりの答えを出そうと学習に取り組みました。
国語もそうですが、物語の学習は、「正解」のないものです。
その中でも自分たちの「最適解」を導き出すために、一人ひとりの視点や分析力、協働する力を鍛えていくのが、言語技術の授業です。
こういった授業を繰り返し行っていくことで、「授業」ではない、趣味としての読書、アニメや映画の鑑賞も、より楽しむことができるようになります。
彼らの人生が、より豊かになるきっかけになってほしいですね。