S6年生 ICTを使った丸本分析の授業

2023.07.20

本校の教育の特色でもある「言語技術」の授業では、4年生以上で、毎年2~3冊の本を丸ごと一冊分析する授業、「丸本分析」が位置付けられています。

今回、本を分析した内容を共有するのに、ICTの活用という点で、共同編集機能を取り入れてみました。

子どもたちは、班ごとに役割分担をしながら、本とiPadを手元に携え、分析を行いました。

紙媒体で同じことをしようとした場合、子どもたちは手書きの内容を口頭で共有するので、どうしても共有に時間がかかったり、抜けが生じたりといったことが常でした。
しかし、このやり方であれば、コピー&ペーストで自分の考えを共有できるので、無理なく意見をシェアできますし、何より、各自の意見を一覧にして見ることができます。
子どもたちも集中して授業に取り組んでおり、深く学ぶことができていました。

一方、もちろんすべてがうまくいくというわけではなく、(大人もそうかと思うのですが)今後の課題もあります。
例えば、役割分担の甘さによって作業量に差が出てしまったり、同じところを編集しようとして誤って内容を消してしまったり、といったことです。

しかしながら、授業内容だけでなく、こういった「協働」の方法を学んでいくのも、今後の世の中を生きていく子どもたちには必要なことです。
他者と折り合いをつけながら、チームとして物事を解決する態度を、様々な授業で身に付けていきたい・・・そんなことを感じた、授業の一幕でした。